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3月, 2014の投稿を表示しています

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レビュー 立体音響ラボ バーチャル・オーディオ・リアリティの世界

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  株式会社アコースティックフィールド さん主催のACOUSTIC FIELD presents『立体音響ラボ Vol.7』立体音響ワークショップ #7 「バーチャル・オーディオ・リアリティの世界」へ行ってまいりました。 場所は東京・お茶の水駅からすぐのRittor Base。地下1階へ階段を下りていきます。 扉を開けると、薄暗い室内にPCやモニター類。  暗幕カーテンの中に3つの球体、アコースティックフィールド・久保二朗氏とスタッフが機材を調整中。  ヘッドホンを装着しタブレットPCをキーボード操作している模様。NGを前提にカメラを構えると、撮影OKが出ました。複数のアプリケーションが起動しています。  シュアーのヘッドホン。ヘッドバンドにトラッカーが装着されています。  球体はシルバーカラーのスピーカー。ワイヤレス?実はダミー。体験者に方位感覚を示すために設置しているとのこと。  暗幕カーテン内で照明を落とすとダミースピーカーだけが浮き上がってきます。体験者はこのトライアングルの真ん中に立ち、ヘッドホンとリュックサックを背負い立体音響を体験することになります。  ここで一部体験者インタビュー。 イベンター:面白かった。もし暗幕でなかったら、と想像した。 制作者:視覚を奪わないのでいい。雰囲気作りが短い時間でできる。 プログラマー:ヘッドセット使ってない。土砂降りだけど濡れていない。絵がないぶん想像する。映像と組み合わせてもいいが、単純に音だけでもいい。音だけの方が解像度があるようだ。 会社員:音が当たる。面ではなく音が降ってくる感覚。沖縄にいるような不思議な体験。インスタレーションのようなアートで使われることになれば世界観が広がるのではないか。 サウンドデザイナー:素敵。敏感さが素晴らしい。立体感のある雨がいい。映像より音だけの方が広がるのか。 サウンドデザイナー:高さ方向が出ていた。動いているか感覚があった。画面がないことが新鮮。  筆者の感想も重なりますが、冒頭は音の定位音像や質感に聴感が集中しました。やがて、近くに聞こえる音に手を伸ばすが何も無い。音がある方へ歩み振り向くが何も無い。天井から降るモノに包まれているはずが、身体には何も及ぼされていない。不思議な感覚の臨場感と没入感。  さらに、ヘッドマウントディスプレイのない状態は視野に自由さが加わり、立体音

Love Is Like A Newborn Child / Randy Crawford [music review/vinyl]

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  Randy Crawford / Love Is Like A Newborn Child  ランディ・クロフォードによる1979年発売のアルバム「Raw Silk」の中の1トラック。原曲はOscar Brown, Jr「Love Is Like A New Born Child」。Oscar Brown, Jrは1962年に同トラックを含むアルバムをリリースし、1968年にはBarbra Streisandが同曲をカバーしている歴史あるジャズバラードナンバーです。  ランディと言えば「I've Never Been To Me」「Street Life」が有名ですが「Raw Silk」はジャズ・ファンク・フュージョンといったランディの音楽性の幅を保ちつつ、ストリングスを入れて後のAORに通じるテイストに仕上げたバランスの良いアルバムです。とくにハリのある声で歌う「Love Is 〜」はOscar Brown, Jr やBarbra Streisandとは異なる魅力があります。そして歌唱と演奏がとにかく上手い。  残念ながら長らく廃盤となっていましたが、近年CDによるリイシューやリマスター盤がリリースされ、よりクリアーでレンジの広い高音質な同曲を聴くことができます。デジタル音源の「Love Is〜」の方はプレイリストに入れて普段から聴いています。とは言っても、アナログ盤には粘りや深みがあり、レコードとしても愛聴している一枚です。

レビュー Belden1192A、Belden8412、Mogami2534の雑感

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mogami2534は2x2 4芯+シールド構造のマイクロフォンケーブルでオーディオ向けにも使われている線材です。というのもオーディオ向けXLRケーブルが何故か高価なので、たしか以前にBelden8412で自作したのですが・・・時間があったら作り直そうと思って4, 5年経っていました。 そこでアンプの裏からケーブルを引き抜いたらBelden1192Aだったという・・・。頭では8412という思い込みがあったのですが、1192Aに替えたことをすっかり忘れていた。その音を聴いていたら大きな不満はないが、何となく違和感がある・・・気がする。先入観と知覚の一定の心理状況(バイアス)が、取り替える機会を遅らせたのかもしれません。 いい機会ですのでサウンドチェック。 1192Aと2534は同じ傾向のサウンドで、ブラインドでは判別できませんでした。インピーダンスが違うので音圧レベルが違うことはすぐに認識できますが、あらかじめ比較雑感の情報を知っていましたので、そう言われればそうかな?という程度の違いを、追体験している感じがします。 芯線や被覆の材質、あるいは同軸のような構造の異なる他のケーブルと比べれば、レンジ・解像度共にやや控えめながら、とりあえずは十分なレベルを確保しています。サウンドバランスはフラット、2色柄のケーブルほど艶が無く、その素っ気無さが特徴と言えば特徴です。これら2線と比べれば8412はレンジがややナローですが、中域に厚みがあります。 もっともプレーヤー、プリ、パワーの全てのインコネケーブルを替えたことによる雑感なので、プリとパワーのXLRケーブルを替えた条件だけで音の変化を即座に言い当てる自信はありません。しかし一定期間を要し聴き込んだら、帯域バランスや響きの乗り方が違うかな?と気が付くもので、サウンドに特徴ある製品の方が心理に比較的影響を与えやすいのかもしれません。

コラム 音楽メディアとフォーマット・DSD Part3

 Real HD-AudioのMark Waldrep氏によるBenchmark社のテクニカル・ディレクターJohn Siau氏への インタビュー (「John Siau: Benchmark Audio Guru」 by Mark Walrep / 09 April 2013)を一部引用しご紹介いたします。  Waldrep氏によるSiau氏へのインタビューは多岐にわたる内容で非常に興味深い内容で、巷にあるDSDの概念図(ホワイトペーパー)へ反論を展開しています。 尚、引用先の本文中にはDSDのブロック図やFFT表が示されています。 ・ Mark Walrep (MW) : 「ブロック図の概念についてどう思いますか?」 John Siau(JS) :「ブロック図の概念は1990年代の典型的なもので、 2000年以降のコンバータではほとんど製造されていません。事実上、今日のPCMコンバータはオーバーサンプリングで4bitコンバージョンです。1bitコンバータは過去の遺物です。追加の3bitの必要性はノイズシェーピングしながら全体のSNRを改善することです。 」 MW : 「マルチビットコンバータへの変遷を説明して下さい」 JS : 「90年代に音楽業界はDAWを始めました。当初は16bitでしたがノイズと歪みの問題から18, 20, 22, 24bitへ、最終的には1bitのデルタシグマコンバータは廃止され、24bitへ移行しました。ベンチマーク社の1bitデルタシグマDACを超える最初のステップはDAC2004で1997年に導入された20bitDACです。1bitデルタシグマDACをパラレル配置し、既存システムから3dB改良しました。4bitデルタシグマコンバータは130dB SNRを達成しています。これはDSD64の伝送路容量より10dB良い結果です。1bitのシステムでは単純にディザ(量子化誤差)ノイズとオーディオ信号の両方の面で十分なスペースを取れませんし、オーディオ帯域で120dBのSNRに制限されています。1bit以上が必要とされているのです。」 MW : 「DSDはSNRが減少するかもしれませんが、シンプルなデータパスは音質的に有利でしょう。」 JS :「ブロック図の点線はDSDがADC/DACにおいて幾つかのDS

Bloggerの写真リンクが切れました

Google Driveの設定を変更したらブログに掲載している写真が削除されてしまいました。そもそもBloggerを Google  Driveにリンクさせた自覚が無かったのですが、そういう仕様だったのか・・・。Bloggerの写真をDriveに保持し、Google+で共有するという仕様でしょうか? 幸いBlog用写真は投稿日付でMacで管理していて、データをすべて失った状況ではありませんが、再掲載にあたり紐付け作業に多くの時間を取られるわけですから、やれやれです。閲覧が多い記事から優先して作業していきます。

コラム 音楽メディアとフォーマット・DSD Part2

 DSD再生に関するニュースが連日のようにオーディオメディアのトピックスになっています。数年前のUSB2.0規格さながらの盛り上がり方です。 前回の投稿 ではPCMとDSDに関するそれらトピックスを一般化して言及しましたが、引き続きそういう視点でコラムってみたいと思います。  DSDは失敗する DSDフォーマットに関しては否定的であるが故に何かと話題になるLinn社のギラード・ティーフェンブルン氏ですが、最近も持論を展開しています。( http://www.stereophile.com/content/genesis-and-linn-elite-audio-systems-san-francisco )彼は「DSDは失敗する」と発言しています。もちろんこの発言は技術的裏付けとマーケットを意識しての発言だと思うのですが、理解できる部分があります。  彼のインシステンスの要素とは「演奏ー録音ー編集ー包装ー再生」というオーディオ・フローの中で「編集」にあたる部分がメインテーマだと、私はそう捉えています。フローを私なりに解釈すると「包装」とは媒体・パッケージメディアを以前は指しましたが、近年では「ダウンロード・ストア」に言い換えていいと思います。  DSDに関する課題を説明するときに多くのメディアは「録音・再生」を主題にし、いずれもイノベーションが続いていると宣伝していますが、確かにコンシューマーには「録音・再生」がDSDサウンドに一番身近に触れる機会ですのでセールスマーケティングとしてのポイントだと思います。そしてプロフェッショナル・オーディオのメーカーから「録音・再生」機器が発売され、それもトピックスの一つになっています。  (Stereophile誌のLinn社ギラード・ティーフェンブルン氏の発言は、昔のCD音源と24bit新録音をAirplay再生するデモンストレーションの席上のようです。記事には幾つかのコメントが誌面に寄せられていますが、(おそらくLinn社の)Fiona McMichael氏の「For the music industry to thrive・・・」から始まるコメントが印象的で、ティーフェンブルン氏はユニバーサルでオープンなフォーマットの必要性を認識していると述べています。)  いま、DSD音源はあ

iMac Late2013 を導入してみる。

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Apple iMac ME086J/A Late2013は薄いディスプレイを継承し、通信規格がIEEE802.11ac、Bluetooh4.0になりました。 開封の儀。捨てられない綺麗な箱。 不織布に包まれたディスプレイですが、薄くシャープなエッジが美しい。 ワイヤレス・キーボードとワイヤレス・マウス。 電源ケーブルの梱包場所は緩衝材の隙間、隙がない。 ケーブルタイが付いてないし、ビニール袋もありません。また取扱説明書が目に付くところに無く、Apple製品はいくつか所有していますが、iMacのパッケージが一番美しいです。

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