投稿

2月, 2020の投稿を表示しています

INFORMATION

お知らせ ページトップの「検索」のほか、サイドバーとページ中段にインデックスを設けています。
お知らせ Stay Healthy and Safe. No War

Latest Post

レビュー 立体音響ラボ バーチャル・オーディオ・リアリティの世界

イメージ
  株式会社アコースティックフィールド さん主催のACOUSTIC FIELD presents『立体音響ラボ Vol.7』立体音響ワークショップ #7 「バーチャル・オーディオ・リアリティの世界」へ行ってまいりました。 場所は東京・お茶の水駅からすぐのRittor Base。地下1階へ階段を下りていきます。 扉を開けると、薄暗い室内にPCやモニター類。  暗幕カーテンの中に3つの球体、アコースティックフィールド・久保二朗氏とスタッフが機材を調整中。  ヘッドホンを装着しタブレットPCをキーボード操作している模様。NGを前提にカメラを構えると、撮影OKが出ました。複数のアプリケーションが起動しています。  シュアーのヘッドホン。ヘッドバンドにトラッカーが装着されています。  球体はシルバーカラーのスピーカー。ワイヤレス?実はダミー。体験者に方位感覚を示すために設置しているとのこと。  暗幕カーテン内で照明を落とすとダミースピーカーだけが浮き上がってきます。体験者はこのトライアングルの真ん中に立ち、ヘッドホンとリュックサックを背負い立体音響を体験することになります。  ここで一部体験者インタビュー。 イベンター:面白かった。もし暗幕でなかったら、と想像した。 制作者:視覚を奪わないのでいい。雰囲気作りが短い時間でできる。 プログラマー:ヘッドセット使ってない。土砂降りだけど濡れていない。絵がないぶん想像する。映像と組み合わせてもいいが、単純に音だけでもいい。音だけの方が解像度があるようだ。 会社員:音が当たる。面ではなく音が降ってくる感覚。沖縄にいるような不思議な体験。インスタレーションのようなアートで使われることになれば世界観が広がるのではないか。 サウンドデザイナー:素敵。敏感さが素晴らしい。立体感のある雨がいい。映像より音だけの方が広がるのか。 サウンドデザイナー:高さ方向が出ていた。動いているか感覚があった。画面がないことが新鮮。  筆者の感想も重なりますが、冒頭は音の定位音像や質感に聴感が集中しました。やがて、近くに聞こえる音に手を伸ばすが何も無い。音がある方へ歩み振り向くが何も無い。天井から降るモノに包まれているはずが、身体には何も及ぼされていない。不思議な感覚の臨場感と没入感。  さらに、ヘッドマウントディスプレイのない状態は視野に自由さが加わり、立体音

レビュー ロッセン・ミラノフ & 児玉 桃 「チャイコフスキー」

イメージ
 兵庫県立芸術文化センターで行われた『 第121回定期演奏会 ミラノフ&児玉桃 ザ・チャイコフスキー! 』へ行って参りました。例年は節分過ぎから気温が落ち着きますが、今冬は節分直後に寒波が押し寄せ、その後すぐに気温が上向く変則的な気候に左右されています。週末の午後は湿度を感じるあいにくの曇り空でしたが、穏やかな天気は人々の外出を誘うようです。  開演15分前に到着するとエントランスホールには既に大勢の人が行き交い、チケットチェックの入口へと吸い寄せられます。会場はKOBELCO 大ホール。ステージには中央にスタンウェイのグランドピアノと椅子。その背後に赤い絨毯の指揮台。オーケストラセットはフルに近く、ステージ下手にオルガンと2台のハープ、ステージ背後には左手に銅鑼が目に入ります。ティンパニ奏者が開演直前までチューニングし、ステージ裏から管楽器の音が聞こえます。  座席は2階左寄り。年齢構成は中高年が多い印象。開演を告げるアナウンスのあとステージが明るく照らされ、両手よりPACオーケストラ団員が登壇すると拍手が起こります。コンマスの豊嶋泰嗣さんがチューニングを始め、揃ったところで客席が暗転、下手より赤いドレスにシルバーゴールドのアクセントを纏った児玉桃さんと黒のタキシード姿のロッセン・ミラノフさんが登場するとひときわ大きな拍手が起こります。ミラノフさんと児玉さんが客席へ一礼し、いよいよ開演です。 PENTATONE公式YouTubeチャンネル 「Mari Kodama & Momo Kodama: Tchaikovsky Ballet Suites for Piano Duo」   演目は  ・チャイコフスキー:ピアノ協奏曲 第1番 変ロ短調 Op.23   (アンコール)   (休憩)  ・チャイコフスキー:マンフレッド交響曲 ロ短調 Op.58   (アンコール)  今回のプログラムはオール・チャイコフスキープログラムです。ピアノ協奏曲 第1番は誰もが一度は耳にしたことがある有名な序奏と録音でも人気のある作品です。一方、マンフレッド交響曲は番号付けのない唯一の交響曲作品で普段は耳にする機会が滅多にありません。前半はピアニスト・児玉さんとPACとの共演、後半はミラノフさんのタクトが聞きどころ見どころ。

コラム オーディオと鋏は使いよう - 試聴機貸出と合理性の考察 -

イメージ
 ある日、試聴機をお借りしました。時期は異なりますが機器のカテゴリ、貸出期間や負担条件などの貸出形態はほぼ同一です。 A社から届いた梱包を開けると、製品本体の他に取扱説明書が入っていました。 B社から届いた梱包を開けると、製品本体の他に取扱説明書を含む付属品一式、納品書・梱包明細書が入っていました。  A社の梱包には電源ケーブルが入っていないことに気付きました。筆者は電源ケーブルを余剰に所有していましたが、念のためA社へ連絡を入れると”入れ忘れ”という返答があり、その後3ピンプラグの電源ケーブルが送られてきました。このとき、筆者はふと想像しました。もし3pin-2pin変換プラグを所有していない方であれば、コンセントに差込むとき変換プラグを用意する必要があるやもしれず、おそらくご不便なのではないかと。  B社の梱包には梱包明細書が入っていましたので、梱包物と明細とを見比べながら過不足がないこと、製品の外観にダメージ等がないことを確認し、早速システムに滞りなく追加インストールしスムーズに動作確認へ移ることがことができました。 A社の試聴機をお返しする時が来ました。できるだけ梱包時に近い状態に戻し再梱包しますが、開封時の梱包物記録は筆者が作成した開封時リストに依るものです。 B社の試聴機をお返しする時が来ました。できるだけ梱包時に近い状態に戻し再梱包しますが、梱包時と開封時の梱包物記録はB社が作成した梱包明細と筆者の記録に依るものです。  さて、試聴機貸出サービスはメーカー代理店側がコンシューマ側に自宅等で製品評価できる機会を提供し、コンシューマがそのサービスを享受するものです。上記は試聴機貸出サービスを利用した際のシーン一例をご紹介したもので、同一サービスであるにも関わらず、筆者はA・B両社の製品評価は別として、サービスに差を感じました。どこにどのような差を感じたのでしょうか。  端的に言えば、A社は”入れ忘れ”というヒューマンエラーを起こしています。ヒューマンファクターによるミスは誰にでも起こりうることなので、筆者はそのミス云々について殊更に論うつもりはありませんが、同様のミスを繰り返して放置することが良いことなのかと言えばそうではありません。したがって、ヒューマンエラーを生じないように対策を構じることが賢明と考え

ラベル別INDEX

もっと見る

New Release