投稿

4月, 2014の投稿を表示しています

INFORMATION

お知らせ ページトップの「検索」のほか、サイドバーとページ中段にインデックスを設けています。
お知らせ Stay Healthy and Safe. #NewNormal

Latest Post

Adagio in G Major, D. 178 / Noelia Rodiles [music review]

イメージ
Noelia Rodilesによる2020年3月発売のアルバム「The Butterfly Effect」の中の1トラック。アートワークは黒色に塗装された外壁と思しき背景に真紅のドレスを纏ったノエリア・ロディレスさんのポートレイト。裏表紙まで外壁が続くショットがモダンです。作曲はフランツ・シューベルト。ロマン派を代表するコンポーザーの1人。

 レーベルはEudora Records。録音は2019年8月19-21日、スペインのAuditorio de Zaragoza(劇場)にて行われ、プロデューサーとレコーディングエンジニアはGonzalo Noqué氏、ピアノ技師はFernando Lage氏がクレジットされています。





 COVID-19感染症の伝播は、東アジアから欧米へと拡がり、ついにアフリカ大陸まで波及するパンデミック状況を生じさせ、人類の生命・生活・経済に多くの影響と脅威を与え続けています。私の住う地域では、つい先日、緊急事態宣言の解除がなされたばかりですが、この度の行動変容は現在でも継続しています。

 緊張感を伴う社会状況の混乱期にあってリリースされたピアノ作品です。なかでもノエリア・ロディレスさんのシューベルト・アダージョは、マイルドに心の琴線に触れてきました。レレレラミとシンプルな主旋律がゆったりと鍵盤を流れ、明活さのなかに静謐さを兼ね備え、たおやかな旋律でありながらエモーショナルな雰囲気も漂います。

 自室の窓外を見るに季節の移ろいを感じながら、温暖な天気が続く今季節が作品とマッチします。さらに、森林遊歩道を歩きながら木漏れ日を見上げたときに薫る、緑と陽光の匂いが入り混じる清々しい体験に重なります。この数ヶ月は演奏会へ出向く機会が無くなりましたが、いずれ来る希望の日常を待つに、穏やかにポジティブになれる演奏作品との思いで聴いています。

 アルバム全体を通じては、ロマン派の作曲家(シューマン、メンデルスゾーン、シューベルト)と現代のコンポーザー達との楽曲で構成され、ノエリア・ロディレスさんの演奏を楽しめるピアノ小品集です。当アルバム作品レゾリューションはMQA 24bit/352.8kHz。他にはSACD、DSF 1bit/11.2MHz、FLAC 24bit/192kHz、5.0ch 24bit/96kHzなどで配信(e-onkyo)しています。






Good Times / Edie Brickell [music review/vinyl]

イメージ
Edie Brickell / Good Times

 Edie Brickellによる1994年発売の9インチ・シングル「Good Times」の1トラック。同年リリースしたアルバム「Picture Perfect Morning」のシングルカット盤です。このアルバムがEdie Brickell & New Bohemiansのバンド活動後の最初のソロ作品となります。プロデューサーにはプライベート・パートナーとなるPaul Simonとサイモン&ガーファンクルのエンジニアであるRoy Halee参加しています。



Edie Brickell - Good Times

 エディはフォークロックの経歴からスタートしていますが、フォーキーな雰囲気がこの曲のベースにあります。それとコーラスがあたかも昔からあるソウルナンバーを彷彿とさせます。曲の出だしの特徴的なギターリフ。横揺れのリズム。good times bad times give me some of that と歌う印象的なサビのフレーズとメロディは思わず一緒に歌いたくなる。うん、名曲ですね。 

 この曲は1992年、Windows95 OSのマルチメディアサンプルとして使われていたそうですが*覚えておらず、記憶に残っているきっかけは週末ドライブの帰路にお気に入りのプログラムでDJがセレクトする洋楽ナンバーの中から流れてきた楽曲の中の一つだということです。暮れゆく夕陽、助手席には好きなガールフレンドが座っていましたので、いい記憶のドロワーに残っているのも無理はありません。

 当時はカセットテープ&CDメディアの混在時代でしたが、カーステレオのプレーヤーはカセットデッキが主流だったと思います。今日に到ってもなおGood Timesはお気に入りですが、CDよりアナログの方がやはり雰囲気があり45rpmのEP盤ですので3分11秒があっという間に過ぎていきます。そろそろ12インチのLP盤をリリースして欲しいところです。


引用:Wikipedia「Edie Brickell」last update 2017.04.06 01:13



I'll Never Be Free / Salena Jones [music review/vinyl]

イメージ
Salena Jones / I'll Never Be Free

 Salena Jonesによる1982年発売のアルバム「SALENA FASCINATES」の中の1トラック。JVCレーベルでの東京録音の作品。原曲はBenjamin Bennie Claude & Weiss George David。Salenaのほか、Ella Fitzgeraldなどにもカバーされているジャズのスタンダードナンバーです。

 「I'll Never Be Free」はBennie Benjaminのウェブサイトにおいて1880-1953年の作品とクレジットされており、1950年にTennesse Ernie FordがポップシンガーのKay Starrとのデュエットでヒットしたと(*)記されていますので、Ella Fitzgerald & Louis Jordanのデュエットと共に歴史あるジャズナンバーであることがわかります。

 冒頭からDick Hindmanの小気味いいテンポのピアノ、Marshall Hawkinsのベースラインがグイグイと曲を引っ張り、Scott Morrisのドラムがリズムを刻み続けます。このテンポが1950年代のものと異なります。またSalenaの情感ある声に乗ってRichie ColeのサクスフォンとBruce Formanのギターが掛け合いムードを演出し爽快に疾走する3:26秒という感じです。

 ムードがAdult Contemporaryを意識しているように感じるのは時代を反映しているからでしょうか。とは言え、ジャズのスタンダードナンバーの軸は外さず王道として聴こえるところがアレンジの秀逸なところで、海外のパフォーマーと日本の制作者との合作としても、よくこのグルーブ感が出せたなと感心する一枚です。


引用 Wikipedia: Tennessee Ernie Ford This page was last modified on 18 February 2017, at 14:06




コラム OTTAVA休止を考える

イメージ
インターネットラジオのOTTAVAが休止することが発表されました。IPサイマル放送が全国有料視聴サービスを開始するトピックがある中で、オープンチャンネルのインターネットラジオ、OTTAVAが休止するとは率直な感想として残念です。


 従来のAM/FMとは異なりインターネットラジオはノイズが無くクリアーで安定した高音質の音声を聴く事が出来ます。私はAM/FM世代の人間ですが、デジタルラジオが聴ける環境ならば、AM/FMはもはや選びません。そのクリアーな音声だけではなく、OTTAVAの魅力は、そのチャンネルの世界観にあったと思っています。
 インターネットラジオは世界中の数多あるチャンネルが存在するわけですが、日本語のナビゲーター(OTTAVAではプレゼンターと呼称)が存在し、クラシック・コンテンツとその関連する情報をフューチャーする、そのチャンネルのタッチ・トーン・ピッチにはOTTAVA独特のカラーレーションがありました。

 それはクラシック音楽の持つイメージを踏み外さない中において、エスタブリッシュでもアヴァンギャルドにも過ぎない彩色がなされており、そこにパーソナリティを持ったナビゲーターにより知的好奇心や知識の深堀りを想起させる企画が差し込まれるという構成は、毎日聴いて飽きのこないBGMに+αを提供するチャンネルとして、一個人としては認知していました。

 もちろん私のライフサイクルの中でジャズもポップスも聴きたいし、能動的に楽曲を選択したい場面がありますので、そんなときにはラジオをOFFにします。でもまた次の翌朝には数多あるクラシック・チャンネルの中からOTTAVAのアイコンをタップし、流れ出てくる楽曲やナビゲートに耳を傾ける、そのときその場所で、彼らにクラシック音楽を委ねることになるのです。

 折しもテレビの世界では再編成が行われ、ワイドショー的番組全盛の時代にあって、カラーを持つ番組の縮小休止が相次ぎました。コンテンツの制作と配給が抱き合わせになる事情があるにせよ、広告提供側の意向があるにせよ、ドラマを除いてテレビガイドの枠が情報バラエティ番組で占められ、ノンカラーレーションな番組で放送枠が穴埋めされることには(無関係かもしれませんが)OTTAVAの放送休止とイメージが重なって、なんだかやるせない思いがあります。

 今朝もOTTAVAを聴きながら。


追記:2…

ラベル別INDEX

もっと見る

New Release