投稿

4月, 2019の投稿を表示しています

INFORMATION

お知らせ ページトップの「検索」のほか、サイドバーとページ中段にインデックスを設けています。
お知らせ Stay Healthy and Safe. #NewNormal

Latest Post

Adagio in G Major, D. 178 / Noelia Rodiles [music review]

イメージ
Noelia Rodilesによる2020年3月発売のアルバム「The Butterfly Effect」の中の1トラック。アートワークは黒色に塗装された外壁と思しき背景に真紅のドレスを纏ったノエリア・ロディレスさんのポートレイト。裏表紙まで外壁が続くショットがモダンです。作曲はフランツ・シューベルト。ロマン派を代表するコンポーザーの1人。

 レーベルはEudora Records。録音は2019年8月19-21日、スペインのAuditorio de Zaragoza(劇場)にて行われ、プロデューサーとレコーディングエンジニアはGonzalo Noqué氏、ピアノ技師はFernando Lage氏がクレジットされています。





 COVID-19感染症の伝播は、東アジアから欧米へと拡がり、ついにアフリカ大陸まで波及するパンデミック状況を生じさせ、人類の生命・生活・経済に多くの影響と脅威を与え続けています。私の住う地域では、つい先日、緊急事態宣言の解除がなされたばかりですが、この度の行動変容は現在でも継続しています。

 緊張感を伴う社会状況の混乱期にあってリリースされたピアノ作品です。なかでもノエリア・ロディレスさんのシューベルト・アダージョは、マイルドに心の琴線に触れてきました。レレレラミとシンプルな主旋律がゆったりと鍵盤を流れ、明活さのなかに静謐さを兼ね備え、たおやかな旋律でありながらエモーショナルな雰囲気も漂います。

 自室の窓外を見るに季節の移ろいを感じながら、温暖な天気が続く今季節が作品とマッチします。さらに、森林遊歩道を歩きながら木漏れ日を見上げたときに薫る、緑と陽光の匂いが入り混じる清々しい体験に重なります。この数ヶ月は演奏会へ出向く機会が無くなりましたが、いずれ来る希望の日常を待つに、穏やかにポジティブになれる演奏作品との思いで聴いています。

 アルバム全体を通じては、ロマン派の作曲家(シューマン、メンデルスゾーン、シューベルト)と現代のコンポーザー達との楽曲で構成され、ノエリア・ロディレスさんの演奏を楽しめるピアノ小品集です。当アルバム作品レゾリューションはMQA 24bit/352.8kHz。他にはSACD、DSF 1bit/11.2MHz、FLAC 24bit/192kHz、5.0ch 24bit/96kHzなどで配信(e-onkyo)しています。






Moon Boat / 西川彩織グループ [music review]

イメージ
西川彩織グループによる2019年2月発売のアルバム「Dreamer」からの1トラック。同アルバムは西川さんがコンボとして初めてリリースしたファーストアルバム。アートワークは街灯らしきオレンジの光にグリーンのやイエローなどカラーがコラージュし西川さんを照らし出すポートレイト。

 レーベルはdoLuck Jazz。録音は2018年9月12-13日、前橋・夢スタジオにて行われ、レコーディング&ミキシングはNori Shiota氏、マスタリングはGene Paul氏 (G&J Audio)、プロデューサーはKiyotaka Hirai氏がクレジットされています。9曲中7曲の作曲と全曲のアレンジは西川さん自身が行なっています。




[Trailer] Saori Nishikawa Group 1st Album "Dreamer"

 ピアノによる叙情的なメロディのイントロダクション。音の粒が立ち上っては消えるかのような情景をイメージ。Dコードのリフにベル、ツリーチャイム、シェイカー、シンバルによるきらめく音の重なり。ウッドベースが主旋律を高らかに歌うように低く鳴る。ついでエレキギターが歌い継ぎ、ピアノが加わる。パーカッションの小刻みで居心地のよいリズム感。

 アルトサックスが主旋律を楽しげに歌い出す。エレキギターとアルトサックスによるインプロヴィゼーションは都会的に洗練されたクールさとホットな情熱をも併せ持つプレイング。サポートするピアノ、パーカッション、ドラムの繊細かつ大胆な疾走感。あたかも多彩な音の打ち上げ花火を見ているかのような華やかさ。

 ”Moon Boat”と名付けられたこの楽曲は古典・万葉集からインスピーションを受けた旨が西川さんのコメントとしてライナーノーツに記されています。宇宙を漕ぎ見れば、彩り鮮やかな星の海、それがバンド自身と奏でる音といったところでしょうか。平成最後のミュージックレビューが数日後に迎える新たな年号・令和の典拠となった万葉集つながりの楽曲とは偶然か、はたまた必然だったのか。

 西川彩織グループはセクステッド。ドラムの西川さんのほか、小田采奈さん(アルトサックス)、松原慶史さん(ギター)、千葉岳洋さん(ピアノ)、佐藤潤一さん(ベース)、小柳えめりさん(パーカッション)の比較的若手で構成されており、各プレーヤーの闊…

Ocean Deep / Chlara [music review]

イメージ
Chlaraによる2018年12月発売のアルバム「evo sessions」からの1トラック。アルバムは世代を超えた名曲のカヴァー集です。アートワークはChlara(クララ)さんが歌唱中のスナップショットでしょうか。ステージライトのイレギュラー・リフレクションを活かしたアートワークは、もしかしたらスタジオ録音時の模様なのかもしれません。

 レーベルはevosound。録音は2018年9月6日、Manila・Spryta Recordings Studioにて行われ、ミキサーはTom Hall氏 (Disk Eyes Productions, Seattle)、マスタリングはBastiaan Kuijt氏 (BK Audio, Amsterdam)、プロデューサーはRicson Mercado氏、エグゼクティブ・プロデューサーはAshley Whitfield氏 (Evolution Management Ltd.)がクレジットされています。









 「Ocean Deep」の原曲のコンポーザーはRod Trott、Jon Sweet両氏。シンガーのCliff Richard氏により1983年リリースのアルバム「Silver」に収録されAORのテイストを感じるスローバラード作品。2018年リリースのChlaraさんのバージョンではピアノ、アコースティックギター、パーカッションによるシンプルな構成。

 Dコードで始まるピアノのメロディとギターの和音にシンバルのアクセントが加わるイントロダクション。Chlaraさんがそっと歌い出します。優しく清澄で艶のある声のテクスチャでフワっと漂いスーッと消えゆくようなヴォイスにアコースティックギターのブリリアントな音色が絡み合い、ほんのりぬくもりを感じる繊細なサウンド。

 できない、ひとり、そして深海と切ないフレーズがつづく歌詞に込められたであろう心の機微を声で表現するChlaraさんと、その感情と楽曲の旋律の美しさを多彩な音で表現するバンドの演奏にグッと惹き込まれます。ギターのフレットが擦れる音、ピアノ伴奏の厚い響き、ワイヤーブラシの打音とツリーチャイムの金管の質感、定位がクリアに再現されている優れた音質。

 当アルバム作品をPCに取り込みMQA対応DACのデコーダを通すとMQA認証マークが青点灯します。MQA-CDのレゾリューションは…

コラム いま聴く平成のポップス30選 洋楽・オルタナティブロック編

イメージ
前回に引き続き平成の時代の音楽をプレイバックいたします。今回はオルタナティブロック。オルタナティブロックとは”もう一つのロック”、相対するものは従来のロック。背景にはショービジネス化したロックミュージックへの不満がありました。オルタナティブロックは先ずカレッジチャートで人気を博し、身の丈のカジュアルなファッションとシンプルかつストレートな音楽性で90年代以降、急速にロックシーンで支持されます。期せずして平成元年がその端境期でもありました。それでは聴いてまいりましょう。




平成元年(1989): The Stone Roses - Made Of Stone (The Stone Roses)




平成元年(1989): The Jesus And Mary Chain- Coast To Coast (Automatic)



平成2年(1990): R.E.M. - Stand (Green)




平成3年(1991): R.E.M - Losing My Religion (Out Of Time)




平成3年(1991): Spin Doctors - Two Princes (Pocket Full Of Kryptonite)




平成4年(1992): Soul Asylum - Runaway Train (Grave Dancers Union)




平成5年(1993): Radiohead - Creep (Pablo Honey)




平成5年(1993): Pearl Jam- Rearviewmirror (Vs)




平成6年(1994): Primal Scream - Rocks (Give Out But Don't Give Up)




平成6年(1994): STONE TEMPLE PILOTS - Interstate Love Song (Purple)




平成7年(1995): Blur - Girls And Boys (Parklife)




平成8年(1996): Suede - Trash (Coming Up)





平成9年(1997): The Chemical Brothers - Block Rockin' Beats (Dig Your Own Hole)






平成10年(1998): Massive Attack - Teardrop (Mezzanine…

ラベル別INDEX

もっと見る

New Release