Koko Tanikawa You Tube Channelより
「Castle In the Air (谷川公子 Pf+渡辺香津美 G)ノルウェーの森」
演目は
・Mother Land - ノルウェーの森
・Nekovitan X
・MOMO
・Light&Shadow
・On Green Dolphin Street
・Infancia
(休憩)
・TOCHIKA
・My One And Only Love
・What a Wonderful World
・The Christmas Song
・Hard Time Comes Again No More
・上を向いて歩こう
・Unicorn
・Valencia - Bolero
(アンコール)
Hyogo クリスマス・ジャズ・フェスティバル。今年は6公演の中からジャズギタリスト・渡辺香津美さんのライブを選びました。渡辺さんは言わずと知れたトップギタリスト。演奏は昔からあらゆる媒体を通じて聞いていましたが、ライブ体験は記憶の中ではおそらく初めてです。またピアニスト・谷川公子さんとのユニット・Castle in the Air 、ヴォーカリスト・シャンティさんとのセッションへの関心も高く、期待を胸に望みます。
「Light&Shadow」渡辺さんがピックを頻繁に持ち替える模様が視界に入ります。ミニマルミュージックのようなリフレインする繊細な楽曲。聴感も明暗をイメージします。谷川さんが”G線上のイルカ”と紹介し「On Green Dolphin Street」はマイルスやエバンスでつとに有名な楽曲のアレンジ版。爽やかな好演。続いて「Infonica」はエグベルト・ジスモンチのカヴァー。心躍るリズムのクライマックスは渡辺さんが立ち上がりプレイング。破れんばかりの拍手の中で前半を終えます。
休憩中にピアノとギターの間のスペースへボーカルブースが設置されます。後半の最初は渡辺さんのソロによる「TOCHIKA」のアコースティックバージョン。前半にも感じたことですが、ギターのサウンドの個性を引き出す、尚且つ巧みに弦を操るパフォーマンスはクラシック音楽での弦楽器のソリストのイメージへと重なります。続いて、吉野さんが登場しウッドギターとベースだけの「My One And Only Love」は超ハイセンスなスイート&ビター。
谷川さんとヤヒロさん、そしてステージ左手からSHANTIさんが迎えられます。ゴールド&ブラック系パンツドレスを纏ったシャンティさん。「What a Wonderful World」&「The Christmas Song」はしっとりとソウルフルに聞かせます。シャンティさんのチャーミングなMCに触れたところで映画”サバイバルファミリー”の主題歌「Hard Time Comes Again No More」は郷愁を誘います。シャンティさんの歌唱力が光りました。
実は12月初旬にもジャズがバックボーンにあるコンサートを観覧する機会がありました。共通して言えることは、国内のジャズシーンを牽引するトッププレーヤーがジャンルを超える試みにチャレンジし、彼らの音楽にしていること。今回、ソリストの渡辺香津美さんと谷川公子さんのユニット・Castle in the Airのジャズを基点にした多様な音楽表現には深く感銘を覚えました。兵芸での”クリスマス演奏会という素敵な贈り物”は忘れ得ぬ思い出となることでしょう。- INORI
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