レビュー QNAP TS-259Pro+ -No.1 導入編

　QNAP TS-119の導入は、思いのほか簡単でした。（その投稿はこちら）


　iTunesサービス、UPnPメディアサーバー(TwonkyMediaServer；以下TMS)、TimeMachineバックアップなどのソフトウェアがプリインストールされており、PC/MacからGUI画面で設定・管理できるので、Linuxが”ちんぷんかんぷん”だとしても、こと音楽・写真ファイル、PC/Macのデータバックアップなどの操作に関しては、わかりやすく十分な性能です。そして、ファンレスなので静か。

　その後の運用も、主にミュージックファイル（iTunes）サーバーとして使っていますので、難しいことはありません。ただ、トランスコーディング（ある形式のファイルを一時的に他の形式に変換させる機能）を伴うメディアファイルサーバーとして使うには少し条件が整いません。

　というのも、QNAPのNASにはサードパーティのプラグインソフトを使える機能（QPKGプラグイン）がありますが、そのなかにムービーをトランコーディングして再生するメディアサーバーソフト「PS3 Media Server（以下、PMS）」が入っています。そのソフトを使えばハンディカムで撮影しNASに高画質形式で編集保存した動画ファイル等をBRAVIAやVAIOでいつでも再生できるようになります。ただ現時点でPMSを使うには条件があり、それはNASがIntel系のCPUであること。従ってTS-119はARM系のCPUを使っているので、PMSをインストールできません。

　音楽、写真ファイルの保管と再生だけならTS-119でも十分ですが、保存した高画質ムービー再生という目的のためには不十分。ということで、メディアファイルサーバーとしての機能性と、もう一つ、増えていくファイルデータのバックアップ機能も加えて、製品を探してみることにしました。


　プランは大きく２つ。

• 　2ベイNAS
• 　Mac-mini(Lion Server) + RAID HDD。

　先ず後者のプランですが、MacminiをリビングのBRAVIAに接続し、MacをSever化するというもの。Macminiの高スペック＋コネクティブ＋豊富なアプリは魅力ですが、ネガティブポイントとしてBRAVIAのスクリーンをMacとして日常で使う位のユーザー・パフォーマンスでないと、コスト・パフォーマンスに見合わないと感じる点。

　前者のプランは、PMSあるいはDTCP-IP準拠が必須。QNAP、ReadyNas、I-O、Baffaloの機種から選択することになりそう。ただ、ALACファイル、m2tsファイルのデフォルト再生が可能な機能（各TMS、PMS）とハードウェアの信頼性からQNAP、ReadyNasに絞り、更にReadyNasはプライスゾーンが魅力ですが、GUIがその時期もう一つだったので（アップデートでGUIは変わりますが）、結局QNAP製品から選択することにしました。

QNAP TS-259Pro+

つづきは、レビュー QNAP TS-259Pro+ -No.2 準備編です。




・QNAP TS-259Pro+ -No.1 導入編。 
・QNAP TS-259Pro+ -No.2 準備編。
・QNAP TS-259Pro+ -No.3 システム移行編。
・QNAP TS-259Pro+ -No.4-1 一般設定編。
・QNAP TS-259Pro+ -No.4-2 PMS設定編。
・QNAP TS-259Pro+ -No.4-3 ネットワーク設定（無線LAN親機）編。
・QNAP TS-259Pro+ -No.4-4 ネットワーク設定（無線LAN子機）編。
・QNAP TS-259Pro+ -No.5 テレビ設定（BRAVIA）編。
・QNAP TS-259Pro+ -No.6 RAID1編。
・QNAP TS-259Pro+ -No.7 エラー編（チェックディスク）。

・ホーム・ワイヤレス・ネットワークをAES暗号化してみる。
・UPS （無停電電源装置） CyberPower BR500 を導入してみる。